贅沢をするということ

3月が近づき、日々暑くなったり寒くなったり皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近はなんか忙しいですね。まあフリだけですが。


奴が…花粉が来ましたね。
見た目よりも病弱コンテスト近畿ランキング第4位の私としては、
またまた辛い日々が続きそうです。てかもう目がかゆいし。


さて、普段は貧乏でおなじみの私ではありますが、
たまにヒットを打ったりするのです。野球しないけど。昨日の話。


毎月会社の方とお金を貯めて何ヶ月かごとに美味しい物を食べに行こう!
普段激務ばかりだからせめて…という想いから昨年からスタートしたもので、
今回は4回目の会合になります。


今回は張りこんで、「すき焼き食いに行かね?」となって、
奈良に2店しかないすき焼き店の一つ、
小川亭http://www.ogawatei.com/に行ってまいりました。


値段を聞いたら卒倒します。ひとり7200円…。
もうトチ狂ってますよ。予約する電話の声が震えちゃって。
「す、すみません、4人…ええ、そうです、よろしくお願い致します。」
なんてどっちがお客だみたいな感じになっちゃって。


当日は朝から何も食べないわけ。
貧乏性の極みですね。んで、夕方、お店に向かう。
テンション高くなっちゃって。
予約の15分以上前に着いて店の前でうろうろしてんの。
店員さんらしき人がなんとなくみてて、
「予約のお客様がこられてるみたいです」なんて声がどこからか聞こえてきた。


これは恥ずかしいですよ、やだわーあのお客テンション高くなって
早めに来ちゃったの?みたいな感じになってたら。
期待値が高い分そりゃあ早く来ますよねえ。


んで、予約の時間が来たわけ。座敷に通されて、もうその部屋には
私たち一組だけなんですよ。円卓みたいなのがあって、
それを囲むようにすわるわけ。
ひな祭りが近いせいかお雛さんも飾っててね。


もうそわそわしちゃって。もうだめなの。落ち着きがない。
ほどなくして、飲み物を聞きに来るわけ。
わたしはお肉と真摯に語り合いたいというこれまたイカレコレな想いから
烏龍茶。他の人はビール。


で、お通し?みたいなやつのあと、肉が来ました。
お通しも、雰囲気のせいかうまいうまい。
肉…ばばーんといった感じですよ。

思わずうわーっと声を上げる。
もう先輩も写真をパシャパシャ取るわけ。
仲居さんが気を使って野菜の皿もきれいに並べてくれてんのに、
肉しか撮らないもう先輩もおかしくなってる。


で、早速すき焼き開始ですよ。
最初は砂糖と醤油だけでいただく。
また肉がでかい。一人頭50グラムくらいの肉が5枚くらい。
で皿に盛られてはむ…と食べる。これはうまいですよ。とろけた。
思わず天を仰ぐ。


次に割り下で食べる。もちろん卵をつけて。
卵も赤いヤツですよ。高いヤーツ。もう文章がおかしい。
肉がでかいから卵がすぐなくなるの。
ふとみんなの頭によぎったのは、
「卵…おかわりできるのか…?」ということ。小市民だ。
恐る恐る聞いてみるとできるとのこと。そりゃそうですよね。

野菜もうまいわけ、おいしいお肉のエキスを吸ってる。
とりあいですよ。普段いらねえ!って野菜がレギュラー昇格ですよ。


残念なことに至福の時間はあっという間に過ぎ、
あとはご飯とか香の物が来るというところになった。
けど、私の器には卵と少しの肉が残っている。
そう、この極上の肉とご飯を出逢わせてやりたいのだ。


けど周りはみんな食べてしまっていたので、気まずくなって食べてしまった。
仲居さんがそれを見て、
「卵引いてもよろしいですか」といってので、
そのセリフに食い入るかのタイミングで
「置いておいてもらっていいですか!」と叫ぶ。


仲居さんはそれを察したのか、
「ご飯にかけると美味しいですもんね」といってくれた。
これは恥ずかしいよ。気を使ってくれていた。すみません。
よくよく考えたら、そのセリフを言うくらいならお肉を置いておけばよかったと後悔。
お肉をご飯にワンバンさせてやりたかった。
けど肉のエキスを吸った卵ご飯は美味しかった。
今までで一番美味しい卵ご飯でした。
ふと目の前を見ると先輩は肉を残していた。やるな!先輩!
お味噌汁も美味しかった…。すべてがうまかった。腹パンパン。
デザートはメロン。で、最後がコーヒー。飲めないけど、のんだ。
ミルクが何故かメロディアンだった。別にいいのだけど。


でお会計。
払うところは待合室みたいなところでなんか革製の本みたいな奴に
値段が書いてあるの。おおおお、いい値段。4人で3万2千円。
ビール4本、ウーロン茶4杯ということを考えると飲み物は安い。


帰りの車はなんとなくブルジョアジー全開であり、
コンビニとか、お弁当屋とか、回転すしとか、
普段お世話になっているお店を小馬鹿にするという、
これまた残念な人種になっておりました。
「下々のものたちは並んでまで回転寿司とやらを食いおるのだなあ…」なんて。
その魔法は数時間後に消えるのを知らずに…。


たまにはこういう贅沢もいいもんです。
まだその余韻に浸っております。
さて、今から出かけます。
それではまた。